好きでこうなったんじゃねえ！|keyframe card

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逃げなければこっちのまりもは死ななかったかもしれない。だけど好きで逃げたんじゃないと空に吼えた声は風に消えた

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闇に沈む部屋に響く音。今の武には来訪者が戸を叩く音すら恐ろしい

ようやく逃走の準備が整った。最後の別れと霞に謝罪する。思い出を作ってあげられなくてすまないと…。

自らの矮小さ、冥夜の慈しみにいたたまれなくなった武は逃げだした。なにもかもが狂っている…

歩く屍と見紛うばかりに心が砕け散った武は、元の世界へ帰るためのピースを求め、辿り着いたのは彼女がいるこの場所

平和な世界に苛立つ自分を落ち着けるべく踵を返したその矢先、誰かにぶつかった。”向こう”で失ってしまったあの人に

「向こうの世界」で武はまりもの死に深く関わった。その因果情報が「この世界」のまりもにもその因果が働いてしまったのだ

まりもの死はそんなにも軽いものだったのかと、失意の奥底に沈んだ武に告げられたのは「用済み」の一言だった

帰ってきて初めに意識したことを尋ねる夕呼。「この世界」に逃げてきた直接のトリガーはまりもだった。意志が因果に影響を…？

白銀家の朝の食卓。テレビから流れるニュースは、昨晩市内で起きた殺人事件を伝えていた

まりもの死の悲しみに暮れる純夏。毎日欠かさず付けている日記が手に付かないほどに、ただ泣くことしかできなかった

自分のせいで仲間を全滅させた辛さを忘れようと戦いに身を投じていたが、真の意味での贖罪はそうではないと気付いた

武を訪ねてきたベテラン衛士は、武に同行するよう求めてきた。何やら良からぬ雰囲気を漂わせている