その名は|keyframe card

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必死に幼馴染の名を呼ぶ武。みちるはその名に聞き覚えがあった。聞いてからまだ1日も経っていない、その美しい名を

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少なくとも5年後までに、自分達は伊隅大尉と同じくらいの人物に成長していないと顔向けできない

伊隅ヴァルキリーズ隊員は全員神宮司軍曹の教え子。恩師と教え子達の墓標が並び、これで寂しくはないはず

この追悼式に、あきらの同僚達を始め、誰の遺体は無かった。全ては“G弾の爆発”によって佐渡島ごと消滅したのだ

死に場所は望んで与えられるものではなく、今はまだその時ではない。より多くの人々を救うために生きて行く先に訪れるものなのだ

ムアコック・レヒテ機関の暴走による自爆処理プログラムを組み終え、あとは脱出するのみ

頭が食いちぎられ、脚は断ち切られ、生還の可能性が剥ぎ取られてゆく

「任務半ばで先立つ事は甚だ遺憾であるが、貴様達であれば安心して後を任せられる」

あとは武が別れを済ませれば、最上乗艦組との別れの挨拶は完了。誰もモニターしていないから通信室を好きに使えという夕呼

この秘匿回線はみちるの指示で国東との交信に切り替わる。その前に心置きなく別れを済ませられるようにと退室する夕呼と遙

元207B分隊の面々も、みちるはそれぞれに言葉を贈った

緊急時にも関わらず、手を尽くしてくれた方々にも感謝を伝えてほしい

凄乃皇の自動操縦プログラム再起動は未だ成らず。更に敵が増援されたことを鑑み、夕呼は伊隅大尉に撤退指示を出す