砲撃準備最終段階|keyframe card

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ムアコック・レヒテ型抗重力機関が生み出す膨大な余剰電力により、水素粒子が加速・収束がされていく。発射まで間もなく

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にゃんたろう研究員

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本当の最悪。それは接触した知人から認識されなくなること。その衝撃に武は己の心音がやたらと大きく響くのを感じた

純夏は、武との思い出で溢れる日記を何度も何度も読みなおし、日々失われていく記憶を必死で補完していたのだろう

純夏はきっと辛かっただろう。決して忘れてはならないものを忘れていることに、日記を読んで補う度に気付かされるのだから…

やるべきは因果の流入阻止。そのために武を送り返す。24時間以上経っての帰還は不可能なはずだが、夕呼には何か策があるようだ

夕呼が鑑家を訪れた目的は、海外にいる純夏の両親に代わって入院に必要なものを回収するためだった

理由を話すにしても、「向こうの世界」のことを話しても純夏にはわからないだろう。断っても食い下がる純夏

純夏、冥夜、まりも。いずれも武と深く関わった直後に影響が出た。おそらく武への想いの強さに比例するのかもしれない

私は絶対にタケルちゃんを忘れるもんか！私がひとりぼっちになんかさせないんだから。ずーっと私はタケルちゃんと一緒だよ！

武の願いを聞き届けた夕呼は、先に病院への届け物を済ませてしまおうと出ていく

純夏はもはや別人だった。もはや武のことは同級生の一人程度の認識なのだろう。昨日あれほど想いを重ねたのは何だったのか

これで良い。純夏に忘れられるくらいなら。・・・良いわけ無いだろう！

落下した鉄骨が僅かでもずれていたら、純夏は即死だったという。