撤退戦６|keyframe card

36/50

BETAに対して結局のところ人類は無力なのだろうか。忌避のあまり地から足を離した者をがまた一人、光条に刺し貫かれて散った

Default

Front

Back

X

Y

所有しているカード

これこそが武の日常、いつもの朝の一幕。わかってはいるものの、幼馴染の朝イチ吶喊には面食らってしまう

怒りの矛先は霞にまで及ぼうとしていた。武には霞までも「この世界」に繋ぎとめようとする悪しきモノに見えていた

戸を叩いたのは冥夜。こんなオレに何の用だ…？

才有る者には皆期待する、期待された者はその信頼に応える責任と義務があると語る冥夜。武の心はさらにささくれ立つ

まりもちゃんが生きている。“こっちの世界”にBETAはいないから当然だ。握った手から伝わるこの温かさがその証だ

自らの矮小さ、冥夜の慈しみにいたたまれなくなった武は逃げだした。なにもかもが狂っている…

まりも以外に死んでいないか問う夕呼。「向こう」で死んだ情報が無ければ、武が原因で「こっち」で死ぬことは無い

出来るだけ手は貸す、だけど自分の問題を解決するのは最終的に自分自身。他人に出来るのは尻を叩くことくらいしかない

「向こうの世界」のことまでは話せなかった。まりもは言う。武が何があって、なぜ涙を流したのか、いつか聞かせてほしいと

真摯に向き合ってくれた神宮司先生に感謝を述べる。食事を終えて先生にお辞儀をする生徒。ごくありふれた光景だった

帰る前、冥夜は武と言葉を交わしていた。皆がこの悲しみを乗り越えて元気になることが、神宮司先生の望むことだろうと

武は自分で強くなってまりもの死を乗り越えるしかない。そうエールを送って夕呼は去っていった