静かなPX|keyframe card

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誰か来ているかと訪ねたPXは不思議なことに誰もいなかった

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所有しているカード

00ユニットが見せた挙動は、これまでにないものだった。武の存在がその要因だと当たりを付ける夕呼

武の一週間の不在期間は書類上、夕呼の命により最前線で危険な極秘任務に就いていたことにされていた

感情が顔に出てしまっていた。直情型は嫌いではないが、そのままでは誰かの手駒で一生が終わると、煽り気味に忠告する夕呼

武は自らの宿命に立ち向かう覚悟を決めていた。悠陽の言葉、冥夜の言葉の意味をようやく理解した。あとは為すべきを為すのみ

入口ゲート周辺を照らす照明が落された。「向こうの世界」での訓練がこうしてまたひとつ活きた

易々とフェンスを突破して侵入成功。武が時間遡行は繰り返されているのではと話す夕呼。その記憶はなぜか欠落している

凄惨な記憶の奔流に嬲られる純夏の心。心の中を見ることは出来ない武は、それを知らずに駆け寄っていく

わたしからタケルちゃんを取らないで。悲痛な叫びが響きわたる。これが意味することとは…？

本当はA-01部隊以外にも戦力はほしいが、横浜基地の部隊はほぼ全て戦力にならないことがわかっていた。日本の最前線なのに

運用評価試験の詳細は翌日になればわかるが、それでも説明を求める武に、内容は実戦であるとだけ答える夕呼

調整室に木霊する純夏の叫び声。周囲を認識せずただひたすらにBETAへの殺意を吐露するのみ

発作のようにひたすら叫び続ける純夏を、武はひたすら抱き締める。これしかできることは無いのか…