甘えだった|keyframe card

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純夏だけは大丈夫だと思っていたのに…。希望的に過ぎる願いを信じた己の浅はかさを悔いる武

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腕をもがれ脚を断ち切られ、BETAの群れに沈んでゆく武の吹雪

多くのものが失われた戦場に黄金色の光が降り注ぎ、地に伸びる影は暗く長くなってゆく

死にたくなかった。でも何もできなかった。失禁しながら泣き喚くだけのただの臆病者だったと己を卑下する武

ベテラン衛士の駆る撃震の的確な砲撃を、ギリギリで凌ぎ切り朽ち果てたビルの影に身を隠す武機

興奮剤が悪い方に効き過ぎ、何を言われてもネガティブにしか受け取れなくなっている武。自分の方が強いのにと苛立つ

演習は根岸森林公園跡を中心としたエリアで実施。87式自走整備支援担架のコンテナ部が次々にジャッキアップしていく

普通は何も出来ずに負かされるはずのエース達を訓練兵上がりの自分らが圧倒したことで、さらに好成績を求めずにはいられない武

死にたくなかった。でも何もできなかった。失禁しながら泣き喚くだけのただの臆病者だったと己を卑下する武

もはや誰の声も耳に届いてはいない。ペイント弾装備の突撃砲を引っ提げてBETAに吶喊する武機

突如現れたBETAの群れに慌てて迎撃を試みる撃震だったが、演習用のペイント弾では足止めも叶わず、為す術もなく撃墜される

F-15編成の部隊も実弾無しでは抵抗できず、BETAの群れに沈んだ。余りに呆気無く墜ちていく様に震える武

失敗してすぐは自分を許せなくてもいい。笑って話せるようになる頃には、失ったものもまた見つかっているはずだから。